10/21(Mon) The 5th QLC seminar was held at Harima campus, University of Hyogo.

講師:近松彰(東京大学大学院理学系研究科)
日時:2019年10月21日(月) 10:30-11:30
場所:兵庫県立大学 播磨理学キャンパス 研究棟談話室(739号室)

タイトル:複合アニオン酸化物薄膜の合成と電子物性

アブストラクト:
複合アニオン酸化物は遷移金属酸化物の酸素イオンの一部を別のアニオンに置き換えた物質であり、これまで超伝導や高イオン伝導など多彩な物性が発見されている。近年、遷移金属酸化物への簡便なアニオンドープ方法 として、固体試薬を反応剤として用いたトポタクティック合成法が開発された。 この合成法を薄膜試料に適用すると、バルク試料と比べて反応性が向上するとともに、エピタキシャル関係の維持やヘテロ接合といった薄膜特有の性質を付加す ることができる。セミナーでは、これまで我々が作製した新しい複合アニオン酸化物薄膜の合成と、それらの構造と電子物性について紹介する。

担当:和達大樹(兵庫県立大)